絵空衣音

TPAM2018フリンジ参加プログラム ゲッコーパレード出張公演 家を渉る劇 vol.2 『リンドバークたちの飛行』20180218絵空衣音映像撮影編集

TPAM2018フリンジ参加プログラム
ゲッコーパレード出張公演
家を渉る劇 vol.2
『リンドバークたちの飛行』

旧里見弴(さとみとん)邸

2018/2/10-11,16-18

大海原さえ誰かにとっては狭く険しい一本道で、家は時として広大だ。

1927年、チャールズ・リンドバーグ(1902-1974)はニューヨーク-パリ間、無着陸の大西洋横断飛行を成功させ世界を驚かせた。そのわずか2年後、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒト(1898-1956)は、このアメリカ人青年の業績に取材し、ラジオ教育劇として一本の戯曲を書き上げた。そして90年の時を経て、6人の異なるジャンルの芸術家が鎌倉の邸宅で部屋ごとに、それぞれが演出したシーンを用意して待ち受ける。鑑賞者はリンドバークと共に旧里見邸に飛び立ち、海を越える大冒険にでかける。

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作:ベルトルト・ブレヒト
訳:岩淵達治
演出:黒田瑞仁、柴田彩芳、本間志穂、渡辺瑞帆(青年団)
市松(砂と水玉)、古賀彰吾(劇団ドクトペッパズ)
出演:河原舞、崎田ゆかり、山本瑛子
衣装提供:YUMIKA MORI
照明協力:鈴木麻友
翻訳協力:山田カイル (抗原劇場)
記録映像:絵空衣音
写真:瀬尾憲司
チラシデザイン:岸本昌也 チラシ写真:瀬尾憲司、野村渉
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【会場】
旧里見弴邸
1926年竣工。鎌倉市重要景観建造物(指定第8号)。
鶴岡八幡宮のすぐ裏手、ひっそりとした住宅街に、小説家・里見弴 (さとみとん 1888-1983)の家は残る。訪れる人の目をまず惹くのは、おおきな庇の玄関ポーチと、そこから続くロビーだろう。南からの陽の光を取り入れ、とても開放的な印象をもつ。このロビーを見下ろす踊り場から、3年後に建てられた茅葺き屋根をもつ別棟の書斎へと渡り廊下で繋がる。折衷と呼ぶには、あまりに異なる趣きをもつ二棟の建築の設計は、里見自身も深く携わったと考えられている。型にはまらない、この家の佇まいは、個人の自由が目指された大正という時代の空気を漂わせている。

〒248-0004
神奈川県鎌倉市西御門1-19-3 西御門サローネ

JR「鎌倉駅」東口から徒歩25分
鶴岡八幡宮から徒歩約15分
JR「鎌倉駅」東口より京急バス、大塔宮/太刀洗/金沢八景/ハイランド循環行きバスにて
「大学前」バス停から徒歩10分

地図:http://www.nishimikado-salone.jp/info/access.html
www.nishimikado-salone.jp

【日時】
2018/2/10 Sat.-11 Sun.、16 Fri.-18 Sun.

10 Sat. 15:30/18:00
11 Sun. 13:00/15:30/18:00

16 Fri. 15:30/18:00
17 Sat. 13:00/15:30/18:00
18 Sun. 13:00/15:30/18:00

主催:ゲッコーパレード
企画:本橋仁、渡辺瑞帆、黒田瑞仁
共催:YUMIKA MORI
研究助成:日本生活学会・生活学プロジェクト
協力:西御門サローネ
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ゲッコーパレード
2015年に結成された、舞台表現のための集団。本拠地は埼玉県蕨市にある旧加藤家住宅。2016年には同住宅での「戯曲の棲む家」シリーズ5作品を発表し、2017年にはバー、リゾートホテル、廃墟、洋館など特徴ある場所での上演活動を展開した。
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家を渉る劇 いえをわたるげき
文化財として保存され、生活が凍結された住宅。そこに一編の戯曲が、物語と役者、観客を連れて訪れる。人々の行為が持ち込まれ、つかの間、その家屋は自分が建築であることを思い出す。「リンドバークたちの飛行」と共に家々を歴訪し、その出会いと変貌を観察する移動型の連続プロジェクト。
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